木曜組曲

20.2015 ミステリー・ホラー 0 コメント 0 トラックバック
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木曜組曲 (徳間文庫)
恩田陸/著 (徳間書店 1999/11 234ページ)


謎の死を遂げた女流作家の重松時子。彼女の死の際に立ち会った5人の女たちーえい子、絵里子、静子、尚美、つかさーは、毎年、命日のある週の木曜日に時子の死を弔うために『うぐいす館』へ集まっている。そこへ「フジシロチヒロ」と名乗る者から、花束が届く…。

自殺とも他殺ともとれる作家・重松時子の死の真相をめぐり、5人の女たちが、あの日を語り始める。複雑な人間関係と事件にまつわるストーリーだけ読むと、昼メロのさながらのドロドロ愛憎劇のようだが、小説家、編集者、作家…と物書きである5人の女性たちのかけあいは、理性的で想像力を刺激するもの。心のざわつきを抑えるように、少しずつ真相に近づいていく感じがよい。

でも、何よりも私の心をとらえたのは、彼女たちの毎日の食事!! 飲み食いするために集まっただけあって、えい子さんの作る食事とお酒の並ぶテーブルのなんと豪勢で美味しそうなこと。真鯛のカルパッチョ、牡蠣の豆鼓蒸し、湯気のあがるポトフ…クラムチャウダー、ヒジキのドレッシングをかけたサラダにフルーツ・・・。わけありのミートソースの缶詰めすら、味見してみたいもの。夜も朝もテーブルいっぱいにおいしそうなお皿が並ぶ光景ったら。あぁ、なんとお腹のすくミステリー。

絶対おなかがすくから、ピザとかつまめるものを用意してから読むことをおすすめします。


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木曜組曲 (徳間文庫)

◆映画「木曜組曲」

木曜組曲 [DVD]
鈴木京香・原田美枝子・富田靖子・西田尚美さんら、出演している女優陣いいですね。続けて映画も観たい。

映画「木曜組曲」オフィシャルサイト

◆続けて読むなら…
  
ネバーランド』 『私の家では何も起こらない
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Instaguramuでグローバル

16.2015 わたしの日々 2 コメント 0 トラックバック
このところ、Instagramにすっかりはまっている。お弁当やあんずの写真を簡単にアップできる気軽さもよいし、いろんな方の写真をながめているのも楽しい。すてきな写真をながめては、うっとりしたり、癒されたり、テンションあがったり。たった一枚の写真の持つ力の大きさってすごいよね。

一緒にはじめた娘・ちょこさんもInstagramが気にいったようす。私は、フィルターもかけずそのままアップすることが多いが、彼女は写真加工がおもしろいらしく、せっせとデジタルでアナログな作業をして楽しんでいる。私よりも使いこなしていて、発想力や行動力では、もう追い越されているなと思う。かつて、親バカフォトサイトを運営していたころ被写体だった彼女が、今ではフォトグラファーの側にいることのふしぎ。

海外の方からの「いいね」やフォローに、「グローバルだね」と、ちょこさんのひとこと。写真は言語を超える。

15歳の頃のわたしは、田舎から市内の高校にバス通学をはじめただけでも、自分の可能性が広がったように感じていたが、今の15歳は、自分のてのひらから世界とつながっている感覚をリアルタイムでもつことができる。若い頃のこうした経験って大きいだろうな。

10代の携帯・ネット事情といえば、メールやLINEでのトラブルばかりが取り上げられて、その危険性ばかりが危惧されているるが(ある年頃なら判断できないのも当然なのだから簡単に与えないべきとも思う)、とても優秀な表現ツールであることを実感させて、上手に活用できるようにしてあげたい。働くことも自己表現だと思うから、よりよく働くためには、よりよく表現する力を身につけることがポイントになると思う。

ちょこさんのInstagramはこちら
お時間があったらのぞいてみてくださいませ。相変わらず親バカ(*´ω`*)
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とうもろこしの乙女、あるいは七つの悪夢 ---ジョイス・キャロル・オーツ傑作選

15.2015 海外作家の本棚 0 コメント 0 トラックバック
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とうもろこしの乙女、あるいは七つの悪夢 ---ジョイス・キャロル・オーツ傑作選

ジョイス・キャロル・オーツ/著  栩木玲子/訳
(河出書房新書 2013/2 文字/小 368ページ)

ブラム・ストーカー賞(短篇小説集部門)受賞
世界幻想文学大賞(短篇部門「化石の兄弟」)受賞


目次
とうもろこしの乙女 ある愛の物語
ベールシェバ
私の名前を知る者はいない
化石の兄弟
タマゴテングダケ
ヘルピング・ハンズ
頭の穴

著者はアメリカ文学界の中で、多作で知られる作家さん。ミステリー・ホラー・児童書などの小説のほか、詩や戯曲なども手掛ける幅広い作家さんでもあります。近年ではノーベル文学賞候補として名前があがることも。作品を読んで男性的だと思っていたら、実は女性なんですよ!! あぁ、びっくりした。どうもすみません。

短編の評価の高い作家さんでもあるオーツ自身がセレクトしたのが、この短編集はタイトルにあるように「悪夢」のような物語たち。なにかが起こりそうな予感をさせるタイトルもいいですよね。カラフルな表紙が狂気を引き立ててます。現実ではありえないような恐怖とふわふわした曖昧さが同時に存在するような感覚があります。スティーヴン・キングとかデイヴィット・リンチが好きな人は気に入るかもしれないです。

「ヘルピング・ハンズ」「頭の穴」は予備知識があった方がもっと作品に入りこめるんだろうけど、あとはどれもおもしろくて、お気に入りをあげるのが難しい。怖かったのは、やはり表題作にもなった「とうもろこしの乙女 ある愛の物語」。タイトルに「愛」を持ってきちゃうあたりもクレイジーだな、と思う。

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とうもろこしの乙女、あるいは七つの悪夢 ---ジョイス・キャロル・オーツ傑作選

◆つづけて読むなら・・・
    

 『二つ、三ついいわすれたこと (STAMP BOOKS)』『“少女神”第9号 (ちくま文庫)』『13の理由
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小さいおうち
中島京子/著
(文春文庫 2012/12 348ページ)

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