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本好きなふたりの女の子の友情物語



大きな目に金髪の髪、純粋な日本人なのに名前は「矢島ダイアナ」。よりにもよって漢字で「大穴」と書く。キラキラネームもドキュンネームもぶっ飛ばしちゃってる。競馬好きなパパが、世界一ラッキーな女の子になるように付けてくれたらしいが、ダイアナは自分の名前が嫌いだった。
そんなダイアナの名前を『赤毛のアン』の親友と同じ名前だと言ってくれた女の子がいた。神崎彩子ちゃん。
本が大好きな二人は意気投合して、すぐに仲良しになった。お互いに憧れて、お互いが大好きな二人だったが、あるすれ違いから、仲たがいしてしまい…。

全く境遇の違うふたりが、本を通じて素直に共鳴し合い、ひかれ合う姿は、微笑ましいを通り越して、すっごく羨ましい。たぶん私は、趣味のぴったり合う友だちって存在に飢えている。家族の中でさえ、本について熱く語り敬遠されているのだ。10代でこんな友だちに出会えていたら、人生が変わるだろうな。(それは、それで困るのだが)

仲たがいしてしまった後のふたりの人生は、それぞれ全く別のものとなる。私立中学に行った彩子ちゃんと、公立に通うしかないダイアナ、という環境だけじゃなくて。
思うようにいかず孤独を感じながらも、本に支えられるダイアナ。
才能にあふれ恵まれた環境にいながらどこか満たされないでいる彩子。

長いこと会うこともないままに、もう「友だち」との言えないほどに月日は流れるのだけれど、偶然ふたりは再会を果たすことになる。離れている間もふたりの心の中にはお互いがずっとあって、心の支えになっていたこと、迷った時の道標になっていたことに希望が見えた。再会したふたりが、今後どんな人生を共に歩むのか、楽しみ。まずは、はっとりけいいちの(ダメ)話で盛り上がるところからスタートかな(*^-^*)

一風変わった女の子の友情物語は、村田紗耶香さんの『マウス』にも似た雰囲気です。『本屋さんのダイアナ』が気に入ったら、ぜひこちらも。



  「本屋さんのダイアナ」に登場する本たち



本好きなふたりですが、好きな本のタイプはそれぞれ違います。特に中学生以降は、好みがぐんと離れます。彩子は、海外作品の恋愛ものやフランス文学のけだるい感じに憧れ、ダイアナは森茉莉さんや向田邦子さんなど何気ない日常を美しい日本語で描くような作品を好むようになります。幸田文ファンの私は、このダイアナのセンスにきゅんきゅんです。たぶん、どの作品も柚木麻子さんの愛読書だった本ばかりなのではないかしら、と勝手に推測しているのですが。勝手に自分を重ねて(^.^)
ジュディ=ブルームや「おちゃめなふたご」シリーズなど、本好きには懐かしいタイトルもたくさん登場します。そこも、この本の楽しみどころではないでしょうか。

小説に登場する本の一部(ほんのいちぶです)

赤毛のアン (モンゴメリ)
くりとぐら (なかがわりえこ)
おちゃめなふたご、おてんばエリザベス、はりきりダレル(エニド ブライトン)
ライ麦畑でつかまえて (サリンジャー)
カレンの日記、いじめっ子 神さま、わたしマーガレットです (ジュディ=ブルーム)
私の美の世界(森茉莉)
幸田文作品
父の詫び状 (向田邦子)
嵐が丘、(エミリー・ブロンテ)
ジェーン・エア (シャーロット・ブロンテ)
風と共に去りぬ (マーガレット・ミッチェル)
ボヴァリー夫人 (ギュスターヴ フローベール)
悲しみよ、こんにちは (サガン)
危険な関係 (ラクロ)

フランス文学はあまり読んだことがなく、気になっているのは『ボヴァリー夫人』。ミア・ワシコウスカの主演で、映画公開もされますよね。この本をモチーフとした映画『ボヴァリー夫人とパン屋』も、HDDに録画中なのです(^^♪ このところ、児童作品が多くて、大人のけだるい小説に手が伸びませんが(^^;



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本屋さんのダイアナ (新潮文庫)

柚木麻子/著(新潮社)


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